眼瞼下垂症にはいくつかのタイプがあります。
1.生まれつきのもの
2.年齢により上眼瞼の皮膚が余ってしまっているもの、
3.徐々に(気がつかないことが多いのですが)目が開きにくくなっていて一生懸命代償しているタイプです.
眼瞼下垂とは、眼瞼をあげる筋肉である眼瞼挙筋が先天性に欠損、あるいは後天性に外れてしまうことにより起こります。また上眼瞼皮膚が下がってきておこることもあります。
ではなぜ、眼瞼下垂で肩こりや頭痛が生じるのでしょう?眼瞼挙筋には寄り添うようにミューラー筋という筋肉があるのですが、これは眼の開き具合を感知するセンサーであると同時に交感神経のスイッチなのです。眼瞼挙筋が外れるとミューラー筋が引き伸ばされ交感神経のスイッチが入りっぱなしになります。
交感神経は「喧嘩をする」時に興奮する神経で、喧嘩の時に出血しないよう血流を抑え筋肉を堅くし、相手がよく見えるように瞳孔が開きます。このため、肩や後頭部が血流不全となり肩こりを起こし、日中まぶしさを感じるようになるのです。
20歳代や30歳代のかたでもコンタクトレンズの長期使用や頻回に目をこすることにより(3)のタイプの眼瞼下垂症となっていることがしばしばあります。
信州大学形成外科ではこの眼瞼下垂を腱膜性眼瞼下垂とよび、手術を行うことで頭痛・肩こりなどの症状が70%以上の患者様で改善されているようです。手術は上眼瞼の皮膚を一部切除し、挙筋の異常な状態を正常に近づけるように行います。
当院でもこの信州大学式眼瞼下垂手術を施行しております。眼瞼下垂症手術は保険の適応疾患です。
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また、生まれつきな眼瞼下垂の場合は大腿からの腱移植を行い良好な結果を得ています。小児では困難ですが(全身麻酔が必要です)、局麻でできる成人の方なら日常生活に殆ど支障なく手術することが可能です。


















